「実はサッカーが好きじゃなかった」と上田綺世 気持ちが変わったきっかけや仲間との思い出、両親の存在も語る (2ページ目)
今に活きる「考えること」
――この全国大会の場では、マクドナルドフレンドリーカップも開催されます。これは惜しくもベスト8に進出できなかった40チームが、本大会で出場機会のなかった選手にも出場機会を作り、より多くの仲間たちと交流を深めて欲しいとの想いから始まりましたが、この取り組みはいかがでしょうか。
試合をできる環境があるのはすごくうれしいことですね。しかも相手が全国レベルのチームであればなおさらです。さきほど言ったことと少し矛盾するかもしれないですが、このマクドナルドフレンドリーカップは負けた悔しさをぶつけるところではなくて、悔しさをぶつけるのは、中学生になってからとか、その先のサッカー人生だと思います。このカップ戦は成長できるチャンスだと思うので、純粋に楽しんでほしいですね。
ベスト8を逃した全40チームが参加する「マクドナルド フレンドリーカップ」。ドナルド・マクドナルド・ハウス支援の証でもある赤白のスマイルソックスを履いて試合をするチームもある――上田選手は今振り返ってみて、小学生時代にこれを学んだから今の自分があると思うようなことはありますか。
本当にたくさんありますが、ひとつ挙げるとするなら"考えること"です。僕は小学生時代、人よりも練習量が多いこともあってある程度技術がありました。だからあまり深く考えなくても一定レベルのプレーはできていました。ただ父親からは「考えてプレーすることが大事」とよく言われていました。
試合でミスした後の帰りの車の中で、そのプレーを振り返りながら、父親とよくディスカッションをしていたことを覚えています。その改善点を次の試合の時に意識してやるんですが、当然うまくいかないです。でもそれを意識して繰り返していると何回か成功する。そうすると確率が高くなっていく。そんな積み重ねが成長につながっていきました。小学生時代に"考えること"を学べてよかったと思いますね。
――小中高時代に、親から受けたサポートで感謝していることはありますか。また子供にはどんなサポートがあるとうれしいと思いますか。
僕にはサッカーへの情熱を持った父親がいて、そのなかで母親がうまくバランスを取ってくれていたと思っています。その存在はすごく大きかったです。父親は厳しい人だったので、どんなに厳しくても負けたくないと思ったし、意地になって練習したりして、父親に認められたいと思っていました。母親はふだんから試合を観に来たりしてくれて、つねに気にかけて側にいてくれました。そんな母親に試合で勝つところを見せたかったです。
具体的にこんなサポートが大切というよりは、子供を気にかけて側にいる、そういうことがいいと思います。それから子供たちがやりたいことをやらせてあげられる環境をなるべく作ってあげてほしいですね。好きなことを伸ばしてあげることは大事なことだと思っています。
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