児玉碧衣が女子オールスター競輪で復活を期す バンクに行かなくなった日々を明かすも今は新車も購入し「稼がないと!」 (3ページ目)
――12年目で出会った新しい練習法の感触はいかがですか。
レースでもいい上がりタイム(※)が出て1着も獲れていますし、走っている感覚もいいので、今までになく自信を持って走れていると自分でも感じています。
※上がりタイム......最終周回のバックストレッチラインから決勝線までの半周のタイム
6月のパールカップ(GⅠ開催)は練習もできていて自信もあったんですが、普通開催の戦法が"まくり"ばかりになっていたこともあって、前が有利な岸和田のバンクでもまくりに構えてしまって何もできず、準決勝にも進めませんでした。
直前のレースで上がりタイムが11.4秒と好タイムが出ていたこともあって、過剰に自信を持ってしまっていたことが反省点です。練習の成果を発揮できなかった悔しさもあって、今後は先行もやっていかなければという勉強になりました。
――ちなみに児玉選手のモチベーションと言えば「お金を稼ぎたいから頑張る」と度々口にされていましたが、それも当てはまらなくなってしまっていたのでしょうか。
それが自分でもびっくりするぐらい「お金を稼ぎたい」欲がなくなってしまって......。これはいけないなと思い、自分に「お金を稼がないといけないぞ!」と感じさせるために早速行動して新車を契約しました。これで危機感を持ってやれたらと(笑)。
ガールズケイリンを象徴する存在のひとり、児玉碧衣 photo by Takahashi Manabuこの記事に関連する写真を見る
9年連続ファン投票1位の恩返しへ
――次なるGⅠ「女子オールスター競輪」の舞台となる宇都宮競輪場は、1周の距離が長い500mバンクですが、どのような印象を持っていますか。
宇都宮で最後に走ったのはいつだったか思い出せないくらい久々なので細かくは覚えていないのですが、500mバンクはカント(傾斜)が浅くて直線が長いという特徴があるので、仕掛けどころは全員一緒になってくると思います。
力が拮抗している状況で同じ場所から仕掛けるとなると展開や位置がかなり重要になりますが、それは他の選手も同じ考えだと思います。私は同じタイミングで仕掛けても前に出られる脚力づくりをして勝ちたいと思っています。パールカップでは自分の走りができなかったことに対してガッカリしていたので、自分を信じて120%の力を出して走りたいです。
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