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元騎手・武士沢友治が語る競馬学校の試験と訓練 騎手を目指す若者達には「どんどんチャレンジしてほしい」とエール (2ページ目)

  • PR text by Sportiva
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

入試内容とポイント

 騎手になるためには、千葉県白井市にある競馬学校や、茨城県の美浦トレーニング・センターまたは滋賀県の栗東トレーニング・センター内などの寮で生活しながら騎手になるための各種指導を受け、騎手免許を取得しなければならない。

 その競馬学校への主な応募資格には、入学時の年齢が15歳以上20歳未満で、年齢に応じて46.0~49.0キログラムの体重制限がある。入学試験は8月中旬から実施され、1次試験では、身体検査、運動機能検査、学科試験、面接などを行なう。武士沢氏は試験のポイントについてこう語る。

「中学卒業レベルの学力が必要で、体力的なところももちろん重要になります。懸垂や立幅跳びなど運動機能検査の具体的な項目があるので、それを必ずできるようにしておくこと。それから面接では元気よく、ハキハキ答えることが大切です。それは将来騎手になってトレセン(トレーニング・センター)に行っても絶対に必要になることです」
 
 そして10月上旬には2次試験がある。これは3泊4日の合宿形式で、騎乗適性検査や厩舎作業審査も行なう。

「1次試験でできなかった部分を改善してきているかもきっちり見られますし、合宿形式ですので、普段の生活態度も見ながら、総合的なところで判断していくことになります。入学から約3年間は寮生活や集団生活になりますので、和を乱さずにきっちりできるかどうかは大切なことです」

 乗馬未経験でも受験でき、適性が認められれば十分合格は可能だ。武士沢氏も「どんどんチャレンジしてほしい」と語る。

「乗馬経験がなくても、学校で基本的な部分をしっかりと教えます。卒業するころには乗馬経験がない生徒のほうが、余計な癖がない分、うまくなっていることも十分にありえます」

 そのために大切なことを武士沢氏は、「負けたくない気持ち、絶対にジョッキーになるんだという強い気持ち」と言い、それは絶対に必要な要素だと念を押す。

競馬学校での訓練風景。約3年間、騎手になるための指導を受ける競馬学校での訓練風景。約3年間、騎手になるための指導を受ける

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