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篠山竜青の今につながる全国ミニバスケットボール大会での記憶 出場できなかったことで「エネルギーをもらえた」 (3ページ目)

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子供たちの背中を押してあげたい

――プロ選手として活躍している今、振りかえってみて、少年時代に受けたご両親からのサポートでうれしかったこと、感謝していることがあれば教えてください。

 今、自分の子供は小学校低学年なんですが、やりたいこと、習いたいものがいろいろ出てきています。妻と一緒に時間配分を考えてその送り迎えをやっていますが、送り迎えひとつとっても、親の支えがないと成り立たないと改めて感じています。そう考えると自分は本当に恵まれた環境でやらせてもらったなと思います。

 それに、とにかく自分はいっぱい褒められました。「あなたはものが違う」「もっと上に行ける」と。自分はどちらかというとコート上では監督に注意されたくないばかりに、あまり積極的な性格ではなかったと思います。だからそれを母親が見て、僕以上に自信をもってくれていたと思います。そういうところはすごく今につながっていると思います。

――篠山選手は今3人のお子さんのお父さんですが、どのような思いを持ってお子さんと接していますか。

 僕は小さいころからこれまで、「全国大会に行きたい」とか、「強い高校に行きたい」とか、「プロになりたい」とか、「代表に行きたい」と言ってきましたが、それに対して、「無理だよ」とか、「そんなの叶いっこないよ」という人が自分の周りにひとりもいなかったんです。それってすごく大事なことだなと思っています。そんな子供たちの夢を壊すような言葉ではなくて、常に前向きに、子供たちの背中を押してあげるようなスタンスでいたいなと思いながら日々子供たちと接しています。
自身も親になって改めて両親への感謝を実感するという篠山 photo by Noto Sunao(a presto)自身も親になって改めて両親への感謝を実感するという篠山 photo by Noto Sunao(a presto)――篠山選手にとって、周りの方々の声掛けや支えはとても大切だったんですね。そんな周囲のサポートと同じように、チームメイトの大切さを感じたことはありますか。

 自分は、ストイックに自分と厳しく向き合ってやれるタイプではありません。常に仲間からの刺激を受けたり、引っ張ってもらったりしながら、なんとかコツコツ打ち込めたと思っています。その面でもチームスポーツはすごくいいなと思いますし、コミュニティーも広がると思います。学校ではクラスの人間関係でうまくいかないこともありますし、僕にもそういうことがありましたが、クラス以外のチームというコミュニティーがあったので、子供ながらに救われた部分がありました。その意味でもチームスポーツのミニバスはすごくいいものだと感じますね。

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