競輪選手候補生募集中 大活躍中の卒業生ふたりが語る試験のポイントと養成所での充実した日々 (3ページ目)
――篠田選手は在所成績3位、競走訓練で最多勝、竹野選手は在所成績1位と好成績を残しました。教官の方々のサポートはいかがでしたでしょうか。
篠田 自分は先行することがあまりできていなかったので、教官には具体的なアドバイスをもらいました。もともと教官は選手として活躍されていた方なので、的確に教えていただきました。
竹野 すごく熱心に見ていただいたなという印象があります。悩みなども聞いてくれて、質問にもきちんと答えてくれました。
――篠田選手は今年5月にS級に特進し、竹野選手は6月のGⅠ開催「第2回パールカップ」に124期のなかで唯一出場するなど、デビュー後の活躍には目覚ましいものがあります。養成所で学んだことで、今に生きていることはどんなことですか。
篠田 競輪選手は開催日以外、基本的に自由に時間が使えます。だから練習をさぼることもできるのですが、それだと成果は出ません。自分でしっかりと練習スケジュールを立てなくては強くなれないのですが、その習慣づけを養成所で養うことができたのはよかったです。
竹野 養成所の教官に「先行して自力で頑張りなさい」と言われました。それを言われなかったら、私はただ勝ちだけを意識した選手になっていて、力もつかなかったと思います。それがあったから少しずつ結果も出てきていて、本当に感謝しています。
「自転車が大好き」と語る竹野百香 photo by Takahashi Manabu――これから競輪選手を目指そう、入所試験を受けようと思っている人たちにメッセージをお願いします。
篠田 養成所に入ってくる人のなかには、自転車競技未経験者もたくさんいます。自転車の経験がないからと言って悩むのではなく、スポーツが好きで、運動能力に自信があるのであれば、ぜひ挑戦してほしいなと思います。
竹野 自転車競技が好きなのであれば、ぜひチャレンジしてほしいです。そして自転車が好きだけじゃなくて、目的がお金のためでもいいんですが、選手になりたいと思った動機を大事にしてほしいなと思います。私は自転車が好きという思いを持っていて、それがあるから頑張れています。そういう思いがあれば、頑張り続けられるかなと思います。静岡県の伊豆にある日本競輪選手養成所。充実した施設が建ち並ぶ
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