夏のスポーツにこそ、正しい食生活と
アミノ酸が欠かせない (2ページ目)
──補食については、どのように摂っていたのですか?
柴田 高校生の頃から、練習直後には必ずプロテインを飲んでたんぱく質を補っていましたが、「練習前にも何かないかな」とずっと思っていたんです。それで社会人になってからは、練習後のプロテインだけでなく、練習前にはアミノ酸を摂るようになりました。これを続けていたところ、練習のクオリティーが上がったと感じました。
競泳の練習は、1回2時間ぐらいを午前と午後。それぞれ前半の1時間で基本的なメニューをこなして、後半の1時間で強度の高いメニューをするのが一般的です。そのため、疲労が蓄積してきたときに一番ハードな練習をしなければならないのですが、練習前にアミノ酸を摂取するようになってからは、後半の練習での体力の持ちが全然違うなと実感していました。ハードな練習が続いても疲労回復が早く、筋肉痛に悩まされることもありませんでした。
アスリートとしての経験からもアミノ酸の大切さを実感
──体を動かすならアミノ酸が必要ということでしょうか。
柴田 そうですね。いまではスポーツをするときに水分補給というのは常識になっていますが、運動により失われていく筋肉中のタンパク質を素早く補うことができるアミノ酸も必須です。
──スポーツをするといっても、強度や継続時間など人それぞれですが、アミノ酸ならば何でもいいのでしょうか?
柴田 いまはアミノ酸といってもいろいろな製品がありますから、成分を比べて、自分に合ったもの、自分に必要なものを選んでほしいと思います。ハードな練習をしているアスリート志向の競技者なら、カラダでは作ることのできない必須アミノ酸のなかでもロイシン高配合がおすすめです。酷使してダメージを受けた筋肉を早めに修復し、回復に役立ちます。アミノ酸は体内での吸収も30分程度と早いので、運動中でもサッと吸収できます。
一方、ランニングや自転車で長い距離を走るような人なら、アミノ酸のアラニン・プロリンと糖質を組み合わせたものがいいでしょう。運動前に摂っておくことで運動中のエネルギー源となり、後半まで途切れない高いパフォーマンスが期待できます。
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