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宮城弥生は兄・大弥(オリックス)が出してくれた学費を出世払いで返す チャラにする方法も? (2ページ目)

  • 長谷川晶一●文 text by Hasegawa Shoichi
  • 田中亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

【学費は兄が立て替えてくれた】

── この特別番組は大きな反響があったことと思います。放送後、弥生さんの下にも芸能事務所からスカウトがあったと聞きましたが、詳しく教えていただけますか?

宮城 私は何も知らなかったんですけど、ドラフト当日に芸能事務所さんからお声がけがあったと、あとでお父さんから聞きました。でも、「興味ないと思ったから断ったよ」って言われました。本当はすごく興味があったんで、「何、勝手なことをしてんのよ」って思いました(笑)。

── もともと芸能界に興味があったんですか?

宮城 ざっくりと芸能界そのものに興味があって、その頃はモデルさんに対する憧れがありました。その後、高校1年の10月くらいから、お兄ちゃんの頑張っている姿も刺激になって、「女優さんになりたいな」って思いが強くなっていきました。

── お兄さんの姿を見て、どんな刺激を受けたのですか?

宮城 お兄ちゃんはいつも野球のことを考えています。練習もすごくキツイと思います。でも、それを楽しんでやっています。そして、小さい身体なのにプロの世界できちんと結果を出して、多くの人の背中を押しています。お兄ちゃんとは違う世界かもしれないけど、「誰かの背中を押せるような存在になりたい」という思いが強くなっていきました。

── その思いはお兄さんに伝えたんですか?

宮城 お兄ちゃんには高校進学の時に伝えました。芸能の勉強ができる高校への進学を希望していたんですけど、その学校はすごくお金がかかるのでお父さんには反対されました。でも、お母さんから「私たちでは払えないけど、お兄ちゃんに相談してみたら」と言われて、お兄ちゃんに自分の夢を伝えました。

── 宮城選手は、どんな反応をしたんですか?

宮城 「もしも本当にやりたいのならば、やりたいようにやっていいよ」と言ってくれました。そして、「今はオレが全部払っておくけど、出世払いで返してね」と言われました。もちろん、早く出世払いでお兄ちゃんに返したいです。でも、ひとつだけチャラにできる方法があるんです。

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