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「すぐつぶれる」→国技館でのダンスイベントで黒字化。Dリーグ創設者の神田勘太朗がダンスで描く究極の目標 (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • 石川高央●撮影 photo by Ishikawa Takao

【長期目標のためにフルコミット】

 アノマリーはこの2023年で創設から20年目に入った。同氏はこれを節目に別軸での活動も考えている。

「自分はゼロイチで創り上げていくことが得意なんですが、これまですでに存在する市場や業界のなかで、何かを作ったことがないんです。自分としてはそういうことにもチャレンジしていきたいなと思っています。そのために僕個人として2045年までに達成すべき長期目標も明確に立てています」

 その具体的な長期目標について聞いてみると、「これを言うと、いろんな人たちから叩かれてしまうので、言わないように決めているんです」と笑いながらも、その壮大な目標の一端を語り始めた。

「僕は海外に行けば行くほど、日本が好きになって帰ってくるくらい、日本が大好きなんです。この日本をもう一度世界に届けたい。だから日本のなかで、ダントツで世界に向かってプレゼンできる会社にしたいと思っています。会社としてのビジョンも、地球のあらゆる課題を解決することに決めています。ダンスはフィロソフィーとして置き、まったく新しく生まれ変わろうと思っています。これまでいろんな方々と出会うことによって、やれることがすごく増えてきました。そのうえで、やりたいことをミックスしていきたいです」

 雲をつかむような解答ではあるが、ダンスアライブ、Dリーグを立ち上げたその熱量の次なる行先はもう決まっているようだ。さらに同氏は熱っぽく今後の意気込みを語る。

「2045年に達成すべき長期目標のために、自分ができること、今何をやっておくべきか、その時々に何を達成すべきか、そしていつ誰と会うべきかを逆算したロードマップはもう作っています。よく周囲から健康に気をつけてとか、寝てくださいと心配されますが、生きているうちに熱量を入れていかないと、あっという間に人生が終わってしまう。だから全力でフルコミットして、毎日生きていかないといけない。それは冗談ではなくて、本当にそう思っています」

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