日本ハムファンのつばきファクトリー谷本安美。今も忘れない「サヨナラ満塁本塁打」と大谷翔平の伝説の投球 (5ページ目)

  • 佐藤主祥●取材・文 text by Sato Kazuyoshi
  • 山本雷太●撮影 photo by Yamamoto Raita

ーー目のつけどころがマニアックですね。では、今までで心に残っている試合を教えてください。

谷本
 2016年の広島との日本シリーズ、2勝2敗で迎えた第5戦(10月27日・札幌ドーム)です。私もお母さんと現地で一緒に観戦していました。1対1のまま迎えた9回裏2死満塁の場面で、西川選手がサヨナラ満塁ホームランを打って劇的なサヨナラ勝ちを決めたんです。彼はそれまで打率.125と絶不調で、母とふたりで「大丈夫かな」ってそわそわしていたんですけど。心のなかでは「絶対に打ってくれる」と信じていたので、打球が外野スタンドに入った瞬間はめちゃくちゃ感動しました。これ以上の感動はないかもしれません。

ーー王選手の話でもそうですが、観戦すると勝ったり、選手が活躍したり、谷本さんはファイターズの"勝利の女神"なのではないかと感じます。

谷本
 そうなんですかね(笑)。でも振り返ってみると確かに、最近はコロナ禍でなかなか観戦できていませんが、それまでは観戦試合の勝率は高かったです。2016年には、クライマックスシリーズ(CS)ソフトバンクとのファイナルステージ第5戦で、大谷翔平投手がNPB最速記録(当時)となる165キロを計測し勝ったメモリアルな瞬間も現地で観ていました。

ーーもしかしたら、現在最下位というチーム成績に影響しているのかも。

谷本
 だとしたら、自分で言うのもあれですけど、落ち着いたら私が球場に足を運んでもっと応援しないといけませんね!(笑)

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