ミラン公式誌編集長の予言。新監督が誰でも本田圭佑は中心選手になる

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari   利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

オフィシャル誌編集長のミラン便り2015~2016(35)

コッパ・イタリア決勝ユベントス戦にフル出場した本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS)コッパ・イタリア決勝ユベントス戦にフル出場した本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS) コッパ・イタリア決勝のタイムアップの笛とともに、ミランの2015~2016シーズンの全日程が終了した。ミランは3年連続してヨーロッパで戦う権利を逃し、またもや忘れてしまいたいシーズンとなってしまった。

 土曜の夜、ローマで行なわれたコッパ・イタリアの決勝は、すべてのミラニスタの中にいまだ苦い思いを残している。ミランは延長後半5分のたった1度の失点で、敗れ去ってしまった。

 ブロッキ・ミランのこの日の戦いぶりは申し分なかった。激しく、果敢で、同時に注意深かった。ゴール前での精度に欠けていたのは確かだったが、それでもミランが長い時間、5連覇を果たしたばかりのユベントスを押していたのは誰の目にも明らかだった。

 ミラニスタが本当に残念に思ったのは、シーズン最後の120分になって、ミランがやっとミランらしいプレーを取り戻したということだ。長いシーズンの間、ミランは一度もこれほどの闘志をみせたことはなかった。この日のミランはヨーロッパリーグ(EL)出場に十分値するチームだった。もう少し、そう、あとほんの少しだけでも早く、こうしたプレーを見せていたなら、サッスオーロに1ポイント差で6位を奪われることはなかったのではないだろうか(コッパ・イタリア優勝でEL出場権を得たユベントスはチャンピオンズリーグに出場するため、代わりに6位のチームがEL出場権を得る)。

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