2度の決定機を逃した岡崎慎司が、7回も悔しがる、3つの理由

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by AFLO

「いっぱいチャンスがあったんでね。今日はへこみますねぇ。ああいうところで決めないと、自分は次のステージに行けない。本当に、今までにないくらいチャンスが来ていた」

 レスター・シティの岡崎慎司は、いつになく落ち込み、そして悔しさを露わにした。

岡崎慎司のダイビングヘッドは惜しくもゴールにならず岡崎慎司のダイビングヘッドは惜しくもゴールにならず 3月1日に行なわれたWBA戦。前線で精力的に動いてチャンスを呼び込んだが、2度の決定機を決めきれなかった。しかも、これまでの試合で「一番感触があった」と言うほど岡崎にチャンスが舞い込む展開で、ゴールになりそうな場面は合計4回――。前節のノリッジ戦では「レスター対策」をとられて敵陣深くで守備を固められたが、今回のWBAは「相当軽かった。ディフェンスがいるけど、結構ルーズな選手が多かった」という状態で、ネットを揺らす雰囲気がいつになく漂っていたのだ。

 それだけに、無得点で終えた日本代表FWは、「ここまでチャンスがあって決められないのは、圧倒的に自分が悪い」と反省しきりだった。

 最大のチャンスは、57分のヘディングシュート。クロスボールにドンピシャのタイミングで頭を合わせたが、シュートはバーに嫌われた。「敵が目の前にいて、ちょっと見えづらかった」と説明するものの、自分の欲しいところにクロスボールが来て、本人も「行ける」と感じたという。このプレーの直前にも得意のダイビングヘッドからゴールを狙い、「あれも当てれば1点だった」と悔しがった。

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