温存された香川真司。先発濃厚のバイエルン戦に勝機はあるか?

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

ダルムシュタット戦を前にアップする香川真司。出場機会はなかったダルムシュタット戦を前にアップする香川真司。出場機会はなかった ブンデスリーガ第24節。ミッドウィークに行なわれたダルムシュタット対ドルトムントの一戦は、まるでポカール(ドイツ杯)のような雰囲気だった。ポカールは日本の天皇杯と同じ一発勝負のトーナメント。下位リーグのチームが上がってくることがある。今季は1部で戦うダルムシュタットだが、メインスタンド以外屋根のない17000人収容の小型スタジアムは、それ自体がどこかのんびりしたムードを漂わせる。

 ドルトムントのメンバーがそれに輪をかけた。前半戦ではホームで引き分けているのだが、この日は完全に格下相手仕様。正GKロマン・ビュルキが風邪をひいたとかで、カップ戦要員のロマン・ヴァイデンフェラーがゴールマウスを守る。そして17歳のフェリックス・パスラックが、ドルトムント史上9番目の若さでトップデビューを飾った。

 一方で先発の常連、マルコ・ロイスとウカシュ・ピシュチェクはベンチ外。ミキタリアンと香川真司、マルセル・シュメルツァーはベンチスタートとなった。また、リーグ後半戦が始まって以来、3-4-3にトライしてきたドルトムントだが、この日は4-4-2に。2トップはオーバメヤンとアドリアン・ラモスを組ませた。パスラックは、主にミキタリアンがプレーする右MFに入った。

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