馬淵優佳が超保守的な自分に後悔 「これでいいや」を払拭し「ちゃんと攻めた」過去を明かす (3ページ目)
それが戦略のひとつではありましたが、確かに最初はできないかもしれないけど、やっていたら難易度の高い技でもノースプラッシュができるようになるじゃないですか。ただ技を習得するには失敗しながら成長していくので、トライアンドエラーをする期間が必要です。それには何年もかかることがあります。私はその期間を持てずにずっと自信のある技を使い続けていました。
2回目に現役に復帰したときには、難しい技にも全部挑戦していたので、それでできるようになりました。1回目の競技人生では攻めなかった自分にどこかで後悔があったんですよ。これでいいやと。ノースプラッシュで入れるし、いきなり高得点は出なくても、5本着々と少しずつ積み重ねられる戦法のほうがいいだろうと。そこに後悔があって、2回目のときにはちゃんと攻めようと思いました。
【飛込の魅力を発信】
――2度の競技人生が選手としての幅を広げたんですね。今後は飛込を広める活動もされていくということですが、具体的にはどんな活動をしていく予定ですか。
SNSのアカウントを作って飛込の魅力やチームの魅力を発信しています。それは自分で投稿していますので、ぜひ多くの人に見てほしいですね。
あとは大会も開催したいなと思っています。飛込は本格的にやり込んでいかないとなかなか試合に出場できなくて、難しい技で飛ばなくてはいけない。週1回習っているような子供たちだと、そのハードルがすごく高くて全然試合に出場できないんです。目標を持って技に挑戦してほしいと思うので、そういう目標を立てられる場を作りたいなと思っています。
今はとりあえず自分のチームの子供たちが出場できるような大会を考えていますが、そのなかでダイビングショーをやったりしたいです。それから飛込のルールや見方についてあまり認知されていないので、それをどうやって伝えて楽しんでもらおうかと考えています。
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