松田丈志はリレー種目の健闘を評価。
選手起用の裏に采配の妙があった
【短期連載】松田丈志が解説!「パンパシ」・「アジア大会」(4)
アジア大会競泳4日目が終了。
日本は4日目終了時点で14個の金メダルを獲得。
前回の仁川アジア大会が金メダル12個だったから、競技2日を残して前回の金メダル数を上回ったことになる。日本競泳陣は確実に強くなっている。
毎回アジア大会は中国との金メダル争いに注目が集まり、選手やコーチ陣もそこを一つの目安としている。中国も4日目終了時点で14個の金メダルを獲得しており、メダル数は現在並んでいる。実際私が選手の時も、中国との金メダル争いは代表チームの中で1つの指標だった。
私は8年前の杭州アジア大会で、200mバタフライで金メダルを獲ることが出来たが、レースでは中国という明確なライバルがいて、負けられないという状況のなか、金メダルを獲るということは、選手には相当大きなプレッシャーで、それが達成できれば五輪に向けても大きな自信になる。
4年にたった1度しかないオリンピック選考会と、オリンピック本番に調子を合わせ、ベストパフォーマンスを出すことが求められている今の競泳代表には、「プレッシャーのかかる中で勝ちを求められる」のもいいシミュレーションだ。
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