4年ぶりのメダル獲得。入江陵介は
アメリカで大雑把な身体に成長した

  • 松田丈志●文 text by Matsuda Takeshi
  • photo by Kyodo News

【短期連載】松田丈志が解説!「パンパシ」・「アジア大会」(2)

 陵介が帰ってきたー。

 パンパシ水泳2日目、昨日行われた男子100m背泳ぎ決勝で入江陵介が52秒78の好タイムで2位に入った。主要国際大会での表彰台はじつに4年ぶり、2014年のアジア大会以来だ。高速水着時代に自身が記録した52秒24の日本記録更新も視野に入ってきた。

久しぶりの表彰台で笑顔がこぼれる入江陵介久しぶりの表彰台で笑顔がこぼれる入江陵介

 リオ五輪後、現役続行するか迷った時期もあったと思うが、思い切って環境を変え、単身アメリカに渡った。そのことが心身共に好影響を与えている。現役続行と単身渡米。その決断から約1年半。ようやく形になってきた。

 心の部分では、何より楽しそうに泳いでいる。今年4月の日本選手権、入江に話を聞いた時、冗談交じりにこう言った。

「アメリカで練習する方が気楽です」

1 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る