松田丈志から主将・萩野公介へ
「まずはリレーで仲間と楽しく泳げ」 (2ページ目)
萩野はもともと直前ギリギリにウォーミングアップをやるタイプだ。選手は直前のウォーミングで最後に泳ぎとペースを確認するわけだが、そこで気になるところがあったのだろう。少しずつアップの時間が伸びて、招集所に入るのがギリギリになったそうだ。
すべてがうまくいっていて、泳ぎもメンタルも揺るがない時は直前ギリギリのアップでもいけるかもしれないが、少しでも不安要素がある時はウォーミングアップからレースまでに1回頭の中を整理する時間を作ることも重要だと思う。頭の中が整理できないままレース会場に入場すると、一気にプレッシャーが襲ってくるものだ。
萩野はこの後、6日目の4×200mフリーリレーと最終日の400m個人メドレーに出場する。まずは4×200mフリーリレーで仲間たちと楽しく泳いでほしい。それが今の彼のポテンシャルをさらに引き出してくれると思う。その流れで400m個人メドレーに入っていってほしい。
一方の瀬戸は上位を目指し、テンポを上げていったが、本人の言う通り、ストロークが空回りになり、努力感と泳速に誤差が生じた。その微妙なズレでエネルギーを消耗してしまい。後半バテてしまっていた。また、昨日3レースをこなした瀬戸には少なからず疲労もあった。200mバタフライに続き、決勝で記録を落としてしまった。
筋肉量も増え、レースも高速化しているわけだから、ダメージも大きくなってきている。世界大会でのレースは国内大会とは比較にならないほどエネルギーを使うものだ。
瀬戸の次のレースは中2日空いて、3連覇を狙う400m個人メドレーだ。もう一度コンディションを整えてもらい、大爆発を期待したい。
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