3連覇の偉業をステップに。競泳・瀬戸大也は4年サイクルで成長する (6ページ目)

  • 田坂友暁●取材・文 Tasaka Tomoaki
  • 中村博之/PICSPORT●写真 photo by Nakamura hiroyuki/PICSPORT

「初めて世界大会で優勝したのが、2012年のこの大会でしたので、とても思い入れの強い大会。そこで3連覇できたことは、素直にうれしいです」

 そう話した瀬戸は、最後にこの1年を振り返り、こう語った。

「五輪で3位だったことは悔しいんですが、優勝した選手よりも得るものがたくさんあると感じています。次に向けてもっと頑張ろう、と高いモチベーションを持てるのも、負けた選手たちだと思う。自分もそのなかのひとり。だからこそ、冬場の地道な練習をもっともっと頑張ろう、と思えています。この気持ちを忘れずに、コンディショニングの作り方とかをいろいろ試してみて、良い調整の仕方を東京五輪までに探していきたい」

 2012年、五輪を逃したことでひとつ成長した。そして2016年、五輪という舞台での敗北を経験したことでさらに成長を遂げた。4年サイクルで進化を続ける瀬戸は、この世界短水路選手権の3連覇をステップにして、また新たな成長への道を走り始めた。

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