【箱根駅伝2025予想・全チーム紹介 後編】シード権争いやさらに上位、予選会突破から「下剋上」が期待できそうな大学は? (3ページ目)
日本体育大は77回連続の出場。前回は1区が最下位スタートとなり、往路は21位と苦しんだが、復路は11位と健闘した(総合16位)。今季は予選会を4位で通過。全日本大学駅伝は1区平島龍斗(3年)が区間賞で飛び出すと、10位でゴールしている。本戦では2年連続の1区が有力な平島で好位置につけて、前回2区を務めた山口廉、同8区・2位の分須尊紀、同10区・6位の住原聡太ら"4年生パワー"を軸に7年ぶりのシード権を狙う。
川崎勇二監督が赴任して40年目を迎える中央学院大は、絶対エースの吉田礼志(4年)でトップ争いに加わりたい。前回は1区が20位と出遅れているだけに、好スタートを切って、2区で区間賞を目指している吉田で浮上するのが戦略だ。選手たちは「5位以内」という大きな目標を掲げているが、どこまで近づけるのか。
【虎視眈々と「下剋上」を狙うチームも】
前回13位の中央大は、主軸の数人を温存した箱根予選会を6位で通過。トップスリーを目指した全日本はまさかの12位に終わっている。藤原正和駅伝監督は目標を「3位」から「7位」に下方修正したが、チームはMARCH対抗戦10000mで好タイムを続出。吉居駿恭(3年)が27分44秒48、本間颯(2年)が27分46秒60、岡田開成(1年)が28分08秒51をマークして、エントリー10000m上位10人の平均タイムは28分15秒62でトップにつけている。
10000m27分52秒38の溜池一太(3年)は2区を希望しており、前回7区・区間賞の吉居、全日本2区で12人抜きを披露した岡田も往路の候補。6区には前回5位の浦田優斗(4年)が控えている。高い総合力を誇るだけに、ピーキングがハマれば、上位争いを繰り広げるだろう。
日本大は予選会で2年連続の個人トップに輝いたシャドラック・キップケメイ(2年)に注目だ。前回は2区で区間10位と伸び悩んだが、同3区4位の安藤風羽(4年)とともに往路で流れを作るだろう。前回走ったメンバー7人が残っているだけに、新雅弘駅伝監督は「前回の15位をひとつでも上回りたい」と話している。
3 / 4