【箱根駅伝2025予想・全チーム紹介 後編】シード権争いやさらに上位、予選会突破から「下剋上」が期待できそうな大学は? (4ページ目)
東京国際大は順当なら、5000m(13分00秒17)、10000m(27分06秒88)、ハーフマラソン(59分32秒)で日本学生記録を保持するリチャード・エティーリ(2年)が初登場する。2区か3区での起用が有力だが、キャリア初の駅伝で実力をどこまで発揮できるのか。そんな"最強留学生"と、9位に入った全日本で3区を4位と好走した佐藤榛紀(4年)を軸に、チームは過去最高5位を目指す。
予選会を9位で通過して、全日本は14位だった神奈川大。目標は「シード権獲得」だが、今年1月から指揮を執る中野剛監督は、「まだそこまでの力はありません。ただ、近い将来に獲得するために今回から狙っていきたい」と冷静だ。箱根経験者は宮本陽叶(3年)、酒井健成(3年)、新妻玲旺(2年)の3人しかいないが、新時代に向かっていく。
箱根予選会を1秒差のギリギリでくぐりぬけたのが順天堂大だ。今季は6月の全日本大学駅伝関東学連推薦校選考会で17位と惨敗するなど、苦しいシーズンを過ごしてきた。しかし、上尾シティハーフマラソンで川原琉人(1年)が1時間2分45秒をマーク。強力な実業団選手も参加した熊本甲佐10マイルで玉目陸(1年)が優勝するなど、チームの雰囲気は急上昇している。
前回2区の浅井皓貴(4年)、同3区の海老澤憲伸(4年)、同4区の吉岡大翔(2年)が往路の候補で、川原が5区に抜擢される可能性もある。今回は1、2年生のエントリーが10名を占めており、長門俊介駅伝監督は「今季のチームスローガンである"下克上"を果たせるように上位に食らいついていきたい」と気合十分だ。
関東学生連合は古川大晃(東京大大学院D4年)と秋吉拓真(東京大3年)の"東大コンビ"が注目を浴びている。10000mで28分11 秒20を持つ片川祐大(亜細亜大4年)ら実力者もおり、予選会上位10名の成績は予選会トップ相当の記録に該当。目標は「8位入賞(相当)」で、小指徹監督(東京農業大)は、「往路は10番目以内をキープして、復路は粘り強くつないで、目標を達成したい」と話している。
第101回箱根駅伝は2025年1月2日、朝8時にスタート。全21チームのドラマが間もなく始まる。
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