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【箱根駅伝2025予想・全チーム紹介 後編】シード権争いやさらに上位、予選会突破から「下剋上」が期待できそうな大学は? (2ページ目)

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato

【激しいシード権争いを演じそうなのは?】

 前回10位に入り、9年ぶりのシード権を獲得したのが大東文化大だ。今季は出雲10位、全日本は前年の7位を下回る11位と苦戦している。しかし棟方一楽(2年)が上尾シティハーフマラソンで、U20日本記録となる1時間1分38秒で優勝するなどチームは調子を上げている印象だ。全日本8区・6位の西代雄豪(4年)、前回1区・13位の西川千青(4年)、出雲1区・5位の入濵輝大(3年)、全日本1区・5位の大濱逞真(1年)らを軸に2年連続のシード権獲得にチャレンジする。

 立教大は、最も勢いのあるチームと言っていいだろう。4月に髙林祐介駅伝監督が就任して、スピード型のチームにスタミナが加わった。箱根駅伝予選会をトップで通過すると、約2週間後の全日本は初出場で7位に食い込み、シード権を獲得している。2年連続で1区を務めた林虎大朗(4年)、同じく2年連続2区の國安広人(3年)、全日本7区・4位の馬場賢人(3年)、同8区・8位の安藤圭佑(4年)らが主軸。髙林監督は「オーダーはフラットで考えたい」と話しており、前回とは大きく異なる区間配置なりそうだ。なお、目標のシード権を獲得すると63年ぶりの快挙になる。

 予選会を2位で通過した専修大は、予選会で個人3位となったダンカン・マイナ(1年)、同21位の新井友裕(3年)、同26位の上山詩樹(2年)が軸のチーム。2年ぶりの参戦で山は読めない部分があるが、「主力3人を軸に前半から勝負できる位置で進めて、シード権に絡むレースをしたい」と長谷川淳監督は意気込んでいる。

 前回23位に沈んだ山梨学院大は、2月から大崎悟史駅伝監督が就任した。連続出場が危ぶまれたなかで、予選会を3位で突破。チームは自信をつけている。"花の2区"はケニア人留学生が争い、1区と3区は日本人エース格の平八重充希(3年)、主将・村上大樹らを配置して、前半から流れをつかむ作戦だ。5区には前回11位でまとめた弓削征慶(3年)が控えており、往路を10位以内で折り返して、シード権を目指していく。

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