田中佑美が宝塚音楽学校への受験を断念した理由 両親から言われた「その程度の覚悟ならば、辞めたほうがいい」 (4ページ目)
【一緒に寄り添うアスリートを目指して】
── なるほど。アスリートとして、それは大切な視点だと思います。では最後に、今後の目標について聞かせてください。そして、陸上人生の先に何を見据えているのか、イメージでけっこうなので教えてください。
「競技者としては来年、東京で世界陸上が開催されるので、目指したいと思っています。今年、パリ五輪があり、スポーツに対する関心も高まっている状況で、東京を舞台に世界陸上が開催されるのは、すごくラッキーなことだと思っているので、出場できるように、そして1秒でも速く走れるようにがんばっていきたいです。
photo by Kojima Yoheiこの記事に関連する写真を見る そして、陸上生活の先の人生ですが、私のこれまでの話を聞いてお気づきかもしれませんが、あまりアスリートっぽくないというか、『努力は絶対に叶う!』といったタイプではありません。どちらかというと、迷い、戸惑いながら、でも自分に折り合いをつけて、競技を楽しんでいるアスリートだと自己分析しています。
この視点を忘れずに、アスリートが試合に向き合うように、読者の方々も人生や仕事に真摯に向き合っていると思います。私としては、そんな方々に寄り添うじゃないですけど、一緒にがんばっていけるようなアスリートを目指して、どういう形になるかはわかりませんが、今後も活動していきたいと思っています」
<了>
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【profile】
田中佑美(たなか・ゆみ)
1998年12月15日生まれ、大阪府出身。中学から100mハードルを始め、関西大学第一高ではインターハイを連覇し、第9回世界ユース選手権に日本代表として出場する。立命館大学では関西インカレ4連覇、2019年には日本インカレ優勝。2021年4月より富士通に所属し、2022年の日本選手権で3位、2023年世界選手権(ブダペスト)日本代表、2023年のアジア大会で銅メダルを獲得する。パリオリンピックでは準決勝に進出。Instagram→Tanaka Yumi(@yu____den)
<スタッフ>
小嶋洋平●撮影、石上美津江●スタイリスト、吉﨑沙世子(io)●ヘア&メイク、動画撮影&制作●磯貝琢哉、動画ディレクター●池田タツ(スポーツフォース)
<衣装クレジット>
ジャケット¥97900/ホワイトオフィス(クチュール ド アダム)、ワンピース¥29480・カットソー¥16280/シンチ(オブラダ)、ピアス¥42900・リング¥25300/マリハ、ブローチ(別注)¥16500/ピモンテ(ラダ)、ブーツ¥83600/ショールーム ロイト(フラッタード)
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著者プロフィール
石塚 隆 (いしづか・たかし)
1972年、神奈川県出身。フリーランスライター。プロ野球などのスポーツを中心に、社会モノやサブカルチャーなど多ジャンルにわたり執筆。web Sportiva/週刊プレイボーイ/週刊ベースボール/集英社オンライン/文春野球/AERA dot./REAL SPORTS/etc...。現在Number Webにて横浜DeNAベイスターズコラム『ハマ街ダイアリー』連載中。趣味はサーフィン&トレイルランニング。鎌倉市在住
【写真】田中佑美×BAILA「秋冬ファッションコーデ」ビューティーカタログ
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