東京国際大が箱根駅伝出場を逃した「転倒」以外の要因は? 各校の予選会の戦略を分析 (3ページ目)

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato

 チームには、6月の全日本大学駅伝関東学連推薦校選考会の最終組でトップを飾ったアモス・ベット(1年)という実力者がいて、予選会にも選手登録していた。あくまで結果論だが、ベットを起用していれば通過できていた可能性もある。

 さらに、駿河台大と山梨学大は主力選手の欠場が少なかったが、東京国際大は白井勇佑(3年)、菅野裕二郎(2年)、森春樹(2年)という主力級がエントリーの段階から外れていた。創部以来、指揮を執ってきた大志田秀次前監督が、昨季限りで退任した影響もあったかもしれない。

 3秒差で涙を流した東京国際大には、「不運」という言葉では片づけられない悔しさがあるだろう。今後、それをどう乗り越えていくかに注目したい。

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