2021.12.31

箱根駅伝区間エントリーから読み解く各校の狙いは? 駒澤大、青学大の2強と優勝争いに絡みそうな4校の戦略をチェック

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Kyodo News

 1月2、3日に行なわれる箱根駅伝の区間エントリーが12月29日発表された。優勝を争う2強の駒澤大と青学大は、主力選手を複数名補欠に残しながらも、2区にはともにエースを置く正攻法で勝負をしようとしている。

2022年も熱い戦いになるであろう箱根駅伝2022年も熱い戦いになるであろう箱根駅伝  駒澤大が1区に1万mチーム3位の28分02秒52を持つ唐澤拓海(2年)を配置したのは、先手を取る意識が強いからだろう。東京国際大は序盤の首位独走を狙って、1区は予想通りに28分11秒94を持つ山谷昌也(3年)を起用、2区には前回1時間05分49秒の区間新を出したイェゴン・ヴィンセント(3年)が入っている。

 駒澤大はその東京国際大よりも先に2区の田澤廉(3年)につなぐことができれば、追い上げてくるであろうヴィンセントのスピードを利用して一緒に走り、2020年に相澤晃(東洋大)が出した日本人最高の1時間5分57秒をターゲットにして走ることもできるだろう。また、青学大などに1分以上の差をつけることも可能になる。

 3区にエントリーの佐藤条二(1年)は全日本大学駅伝の1区で区間新区間賞を獲得し、5000mも今季は13分40秒99の自己新を出しているだけに、そのスピードと気持ちの強さで起用されたのだろう。4区は激坂最速王決定戦で4位になっていた大坪幸太(3年)がエントリーされたが、5区にならなかったのは調子が上がらないせいかもしれず、ここは全日本で優勝のゴールテープを切った安定感のある花尾恭輔(2年)か、27分41秒68を持つ準エースの鈴木芽吹(2年)に当日変更しそうだ。

 5区は金子伊吹(2年)、6区は篠原倖太朗(1年)と、初挑戦のふたりがエントリーされ、ここはしのぐ区間になりそうなだけに4区までに余裕を作ってつなぎたいところ。ただ5区には前回区間4位で走っている鈴木を再度起用というケースも考えられ、往路優勝を強く意識した布陣になるはずだ。

 もし4区が花尾で5区に鈴木を起用しても、復路の勝負区間となる7区と8区には、出雲駅伝で2区の区間3位、全日本は6区で区間2位の安原太陽(2年)や、全日本で2区を走っている青柿響(2年)、前回8区で区間4位の佃康平(4年)もいて戦力は十分。往路優勝はなくても狙いどおりにトップとの差を1分程度に抑えれば、7区以降で勝負を決められる可能性もある。