駒澤大・大八木弘明監督がぼやいた出雲駅伝の誤算。全日本でも本命だが優勝へのポイントは? (3ページ目)
そして駅伝はメンタルが走りにも大きく影響する。駒澤大は田澤と花尾以外の3人が学生駅伝初出場。うまく流れに乗ることができなかったレースで実力を発揮するのは難しかった。大八木監督の言葉どおり、心身ともに"強さ"が足りなかったといえるだろう。
一方、東京国際大はアンカーにヴィンセントがいるという安心感と、3区の丹所が優勝への流れを引き寄せたことで、4区の白井勇佑(1年)と5区の宗像聖(3年)の力を引き出した。その結果、東京国際大は2位の青学大を1分57秒も引き離して完勝。これは1993年以降で最大差だった。
「今日は東京国際が強かった。立て直していく必要がある」と大八木監督。完敗の原因は、鈴木と唐澤が好調な状態でメンバーに入ることができなかったことにあるだろう。
連覇がかかる次の全日本大学駅伝は、各校の戦力を考えるとやはり駒澤大が大本命。ただし、鈴木が万全な状態で戻ってくるのは難しい。そうなると、5000mと10000m(28分02秒52)でチーム3番目の記録を持つ唐澤がどこまで調子をあげられるかがポイントになってくる。
東京国際大の山谷、丹所が入る区間で互角以上に戦い、選手層の厚さを生かして、つなぎ区間で貯金を積み重ねていく。伊勢路での"リベンジV"はそんな戦いが必要になるだろう。
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