2021.09.09

箱根駅伝出場は? 立教大・上野裕一郎監督「キロ3分でハーフを走るんだっていう強い気持ちにならないと出られない」

  • 佐藤俊●文・写真 text & photo by Sato Shun

 立教大駅伝部の菅平合宿は、8月9日から20日まで12日間行なわれた。

 1次合宿は蔵王で行なわれ、終了後に菅平に入り、故障者含め一部の選手は寮での調整に入った。菅平ではコロナ感染対策のために選手は全員個室、給水も選手の名前が入ったものを一人ひとり受け取るように徹底された。「立教箱根駅伝2024」事業として箱根駅伝出場を目指し、上野裕一郎監督になって3回目の挑戦となる今年の箱根予選会。決戦に向けて、チーム作りが進行しているなか、上野監督にトラックシーズンを振り返ってもらいつつ、夏合宿の現状について話を聞いた。

2018年に立教大学駅伝部監督に就任した上野裕一郎氏 ※撮影時のみマスクをはずしています2018年に立教大学駅伝部監督に就任した上野裕一郎氏 ※撮影時のみマスクをはずしています この記事に関連する写真を見る  今年のトラックシーズン、立教大は上々の収穫を得た。関東インカレ(2部)1500mではミラー千本真章(3年)が優勝し、齋藤俊輔(4年)も7位入賞を果たした。服部凱杏(2年)は日本選手権1500mで3分43秒39の9位、6月の全日本大学駅伝予選会で3組を引っ張る走りを見せ、1万mで29分22秒88の自己ベストを出した。1500mでは3分43秒02を出し、5000mも自己ベストを更新するなどPBラッシュになった。

──ミラー選手、服部選手の活躍が目立っていましたが、トラックシーズンの結果については、どうとらえていますか?

「ミラーは、金栗記念杯を3分44秒30の自己ベストで勝ち、関東インカレの1500mでも優勝して結果を出しました。服部はオールマイティに走ってくれたかなと思います。1500mを3本、3分43秒で走ったのは驚きでしたけど、5000mも1万も自己ベストを更新した。あと、今年は忠内(侑士・2年)がすごく頑張ってくれたのが大きいかなと思いますね」

──服部選手は昨年、故障して箱根予選会に出場できず、その後も復帰まで時間がかかりました。今年、何がよかったのでしょうか?

「昨年、ケガが治って冬のトレーニングが始まった時に伝えたのは、『最低限の練習でいい』ということでした。服部は、素直でストイックなので、練習をやればやるほど強くなると思っていて、どうしても無理をしてしまう。合言葉を『最低限』にして、練習量を抑えて冬を越えていったんです。もともと走れる選手なのでケガなく練習を積めたことで調子が上がり、PB連発で頑張ってくれた。夏合宿をケガせずに終えられたら9月には5000mも13分40秒を切りました。今、ちょっと膝に痛みを感じて休ませていますが、予選会も期待の選手であることは間違いありません」

──忠内選手の成長は?

「忠内は、故障せず、僕が言ってきたことをきちんと守ってきたタイプの選手。大学入学時は、14分49秒(5000m)で、推薦組の中で一番タイムが低かったんです。最初は練習についていくので精一杯だったんですけど、グループの下から上がってきてやっとAチームに定着しました。2年になってから練習を余裕でこなせるようになってきて、そこで一段階レベルが上がり、結果が出るようになった。みんなには、忠内が立教のスタンダードだぞと伝えています」