2020.02.17

アテネ五輪マラソンで野口みずきは決めていた。
作戦的中で金メダル!

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by PHOTO KISHIMOTO

PLAYBACK! オリンピック名勝負―――蘇る記憶 第21回

いよいよ今年7月に開幕する東京オリンピック。スポーツファンの興奮と感動を生み出す祭典が待ち遠しい。この連載では、テレビにかじりついて応援した、あの時の名シーン、名勝負を振り返ります。

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 2004年アテネ五輪のマラソンは、マラソンの起源の地と言われるマラトンをスタートし、長い上り坂を経て、第1回近代五輪が行なわれたパナシナイコ陸上競技場にゴールする、厳しいコースだった。日本女子勢は1、5、7位と出場3選手全員が入賞し、水準の高さを見せつける結果となった。

2004年アテネ五輪女子マラソンで優勝した野口みずき アテネ五輪に出場したのは、前年の世界選手権2位で代表を内定させた野口みずきと、01年世界選手権2位で04年は名古屋国際女子マラソンで優勝した土佐礼子。そして、03年大阪国際女子で当時初マラソン最高の2時間21分51秒で3位に入った坂本直子だった。

 ハイレベルな選考を経た代表選出だった。

 坂本は03年8月の世界選手権では4位ながら、五輪を狙う有力選手が集結した04年大阪国際女子マラソンで優勝。この勝利が五輪代表をたぐり寄せる決め手になったが、その一方で、00年シドニー五輪優勝の高橋尚子や、04年9月に2時間19分41秒の日本記録(当時)を出すことになる渋井陽子、前年の世界選手権3位の千葉真子が落選したのだ。