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箱根予選会で立教大に強豪校の壁。
それでも監督の強化策に成果はある (2ページ目)

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Sato Shun

「スタートから15キロ過ぎまではほぼベストぐらいで入って、明治や創価の選手と集団で走れていたので、そこまではよかったと思います。でも、(昭和記念)公園に入る前ぐらいから足がきつくなった。足に限界がきてしまうと走れなくなってしまうんで......そこで(タイムが)落ちてしまいました。一緒に走っていた選手は、もうひと段階余裕を持っていました。結果的に力がなかったんです。予選会は15キロからと言われているんですが、僕はセンスでごまかそうとしていた。でも、ごまかせるものではないと、あらためて感じました」

 15キロから20キロまでは1658秒かかり、1キロ3分23秒にペースダウン。結局、6643秒でゴールしたが、栗本が想定していたよりも2分ほど遅いタイムだった。

 逆に、最初に遅れた斎藤は、周囲の集団に食らいつき、粘りの走りを見せた。10キロから15キロは1558秒と、1キロ3分11秒までペースは落ちたが、15キロから20キロは1610秒と最小限で食い止め、最後は6604秒でフィニッシュした。

65分を切りたかったんですけど、厳しかった。66分台だと学連も難しいですね。あーあという感じです。ハーフで戦うには、まだまだ足りない。基礎力、距離踏みなど、全部必要だと思いました」

 その後、選手が続々とゴールしてきた。想定外の暑さが大きく影響したのか、各選手とも設定タイムよりも1~2分遅い。上野監督の表情も厳しいままだった。

 最終的に立教大は11時間2349秒で23位。残念ながら、目標としていた20位以内入りも、学生連合チームに選手を送り出すこともかなわなかった。上野監督は悔しさを滲ませた。

「厳しいですね。こううコンディションのなかでのレースですし、最初、安全運転で入るのはいいけど、9番手、10番手のタイム70分を越えてしまうと、やっぱり厳しい。8番の金城(快/1年/6907秒)あたりが67分台で走り、9番、10番が今回の金城のタイムになるくらいじゃないと大きなジャンプアップは難しい。ただ、これがウチの一番速い選手を起用しての結果なので、これは受け入れていかないといけないと思います」

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