視界良好。日本男子短距離への期待が増すアジア大会の3つの収穫 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Naoki Morita/AFLO SPORT

 小池は、同学年の桐生を追いかけながら苦戦を続けていたが、昨年夏から走り幅跳び元日本記録保持者である臼井淳一氏の指導を受けて急成長。今大会の結果は、東京五輪に向けて4×100mのメンバー入りへ絶好のアピール材料になったはずだ。この勝利は、今回の200mで6位にとどまった飯塚を刺激するだけではなく、多田やケンブリッジにも危機感を持たせるはずだ。

 また、アジア大会に出場しなかったサニブラウン・ハキーム(フロリダ大)や、藤光謙司(ゼンリン)も存在感を見せており、そこに小池が加わってきたことで、メンバー争いはさらに激しさを増し、それが個人のレベルアップにもつながる。

 100mを専門にする桐生や山縣は、これから9秒台を当たり前のものとして、さらなる記録更新を目指しているが、ケンブリッジや多田が黙ってそれを見ているはずはない。また、200mの第一人者を自負する飯塚が、以前から話していた100mへの挑戦を本格化させる可能性もある。そんな状況になれば、200mを専門にする小池や飯塚にも100m9秒台の可能性が広がってくる。

 リオ五輪銀メダルの力を見せつけた4×100mリレーの金メダルと、小池の200mでの金メダルという今回のアジア大会の結果によって、東京五輪へ向けて日本男子短距離はさらに活性化したといえる。

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