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駅伝文化を学んだニャイロを中心に、
山梨学院大は往路で勝負を決める (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo Tamura Sho/AFLO SPORT

今季はニャイロだけではなく、総合力も上がっていると語った上田誠仁監督今季はニャイロだけではなく、総合力も上がっていると語った上田誠仁監督 前回のニャイロは、1区の出遅れがあって前半から突っ込んだ。終盤は失速する走りになって服部に16秒負けたとはいえ、区間2位の1時間07分20秒で走っている。今回はその経験を生かして走れるのが強みでもある。

 ニャイロの走力を最大限に生かすためには、1区の滑り出しが重要になるだろう。1区が秒差のトップグループで来ればニャイロも早めにトップに立つことができ、そこからはマイペースで走れるようになる。1区で青学大が出遅れるようなことがあれば、一色が1時間07分前半では走ってきても、その差を広げることができる。

 その注目の1区には、出雲駅伝と全日本でともに1区を走って区間3位、6位になった上田の起用が確実と思われていた。監督の息子でもある上田は、11月の上尾シティハーフでも5人の優勝争いに最後まで食らいつき、トップに2秒差の1時間02分01で2位になる勝負強さを見せていたからだ。

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