駒澤大のカギを握るダブルエースと5区・大塚。
青学大を引き離せるか
前回の箱根では2区の工藤有生、3区の中谷圭佑の2人が駒澤大を牽引した 前回の箱根では、1区13位の出遅れが響き、2区からエースの工藤有生(3年)と中谷圭佑(4年)で追い上げを開始したものの、結局届かず3位にとどまった駒澤大。今年も駅伝シーズンに入ってから、出雲は5位、全日本は4位と苦しい戦いが続いている。
その要因のひとつとして、エース中谷が夏前に右足踵(かかと)を故障した影響で出場できなかったことが大きい。29日に発表された、区間エントリーでも中谷は補欠に回っている。しかし実績を見れば、力のある選手だ。
15年のユニバーシアード1万mで銅メダル獲得し、今年2月の丸亀ハーフでは日本人学生歴代3位タイとなる1時間01分21秒のタイムを出して、世界ハーフの代表にも選ばれている。
さらに関東インカレ1万mでも優勝し、日本の学生陸上界のなかでも世界との戦いを意識できている選手のひとりだ。故障後は夏合宿に行かず、東京で治療をしながら心肺機能を高める練習を続けていたが、ここに来てやっと走れるようになってきているという。
「中谷は丸2カ月間走り込みをしていなかったので、全日本が終わってから、がっちり走り込みました。20km用のスタミナ作りをする中で、ペース走をどのくらいでやれるかということを試した12月3日の日体大記録会では、(1000mのラップタイムを)2分55秒で押していき、29分07秒96で走って......。もともと28分17秒の選手なので、(この日体大記録会の結果を見て)ちょっとやればスピードは戻るので、何とかなるなと思いました」と大八木弘明監督は語る。
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