駒澤大のカギを握るダブルエースと5区・大塚。
青学大を引き離せるか (2ページ目)
中谷とともに世界ハーフに出場していた工藤の調子も、駅伝シーズンに入ってなかなか上がってきていなかったが、「工藤は駅伝シーズンになって走りのバランスを崩していたんですが、全日本の時にバランスを矯正したり、走り込みをすることができました。押していけるようになったので、少しずつよくなっています」(大八木監督)と、ダブルエースに復調の気配が見えてきたことが好材料になっている。
そんな状況の中で大八木監督が目標とする総合3位以内、さらには"打倒・青学大"を果たすために絶対条件とみているのが往路優勝だ。その中核となるのは5区・大塚祥平の存在だろう。前回の箱根でも5区を走って、1時間20分38秒で区間4位。これは青学大の神野大地に1分21秒劣る結果だったが、トップの青学大に4分弱、2位の東洋大にも1分31秒差をつけられてスタートした状況の中ではまずまずの走りだった。
その後は3月のびわ湖毎日マラソンに挑戦しようと練習を積み(故障のため出場せず)、今回も箱根の後にはびわ湖でマラソンを走る予定で準備をしている。今年の全日本の最長区間8区で、青学大の一色恭志との差を15秒に抑える区間3位で走った。そんな積み重ねもあり、"山の神"不在という中では区間賞獲得の可能性も高いと考えられている。
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