湘南国際マラソンに登場する
「精密ペースメーカー」が記録更新を支える (2ページ目)
純粋に走ることが楽しいと語ってくれた鈴木北斗さん 現在は、陸上競技とは関係のない一般企業で働いているというふたりは、大学卒業後からここに至るまで、対照的な道を歩んできている。
鈴木さんは競技者として大学から実業団に進んだもののケガに悩まされ、一度は走ることから離れた経験を持つ。
「腰を大学のときに痛めて以降、長時間走ると痺れが出てしまい、脚を振り上げられなくなり、結果を求められる競技者としては思ったようなパフォーマンスができなくなってしまったんです。それで陸上から一度離れました」
一方の濱崎さんは、「大学卒業後も3日間と休むことなく走り続けています。世界チャンピオンになれないのも、日本選手権で優勝できないのもわかっていますが、自分の才能や周りの環境の中で、1分1秒でも速く走れるようになりたいという思いから走っています」という。
ランニングから一度離れた鈴木さんと、走り続けている濱崎さん。ここに至る経緯は違うものの、共通点がひとつあった。それは、"ランニング"に魅せられているということ。
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