2016.07.21

伝説のシューズ職人・三村仁司が語る
「マラソン五輪メダルの裏側」

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi  杉原照夫●写真 photo by Sugihara Teruo

金メダルシューズ職人・三村仁司に聞く(1)

 大ヒット半沢直樹シリーズでおなじみの池井戸潤の最新作『陸王』が注目を浴びている。老舗足袋屋が数々の困難に立ち向かいながら、ランニングシューズ製作に挑む物語。こちらはフィクションであるが、自らの工房を立ち上げ、「足袋屋」よろしく、世界に挑み続けているシューズ職人が実在する。過去に数々のメダリストのシューズ製作を手掛けてきた三村仁司氏である。

現在は独立して、工房「M・lab(ミムラボ)」でシューズを製作している三村仁司さんテニス錦織圭のシューズも手掛けているサッカー日本代表の香川真司のスパイクも

1990年代以降、五輪のマラソンでメダルを獲得した日本代表選手は彼のシューズを履いていた。92年バルセロナ五輪銀メダルの森下広一、バルセロナと96年アトランタ五輪で銀と銅を獲得した有森裕子。さらには2000年シドニー五輪優勝の高橋尚子、04年アテネ五輪優勝の野口みずきがそうだ。