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名古屋ウィメンズマラソンで福士加代子を脅かす存在は現れるか? (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Yonhap/AFLO

 39歳のストラネオは、12年の2時間23分44秒がベスト。福士が銅メダルを獲得した13年世界選手権では、前半から積極的に引っ張るレースを見せ、優勝したエドナ・キプラガト(ケニア)に14秒差で銀メダルを獲得した実力者だ。

 ストラネオが世界選手権でそんな戦法を取ったのは、スローペースで進んで30km過ぎからの爆発的なスパート合戦になるのを避けたためだ。日本人と同じようにジワジワとペースを上げていくのが得意なタイプだけに、格好の目標になるだろう。

 2度目の五輪を狙う木崎はもちろん、横浜で優勝しながらも世界選手権代表から漏れた田中もその悔しさを晴らすために、前半からのハイペースな陸連の設定記録を意識した練習は積んできているはず。流れにうまく乗れば、十分に2時間22分台を出せる力は持っている。

 そんな練習の成果と実力を名古屋でいかに見せてくれるか。できれば気象条件を味方につけての2時間22分台の記録だけではなく、スローペースの展開から後半で勝負が決まる可能性が高い五輪本番でも結果を出せるように、前半よりも後半にペースをあげるような熾烈な勝負での代表争いを見せてもらいたい。

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