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【箱根駅伝】優勝宣言の駒大。主力3人はどこに配置? (2ページ目)

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • 長田洋平/アフロスポーツ●写真

 また、前回1区2位だった、村山と並ぶ駒大の大黒柱、中村匠吾(4年)が、春先の不調から脱出。11月の全日本大学駅伝では4区で区間賞を獲得している。さらに前回4区で区間賞獲得の中谷圭佑(2年)も、5月には5000mで日本ジュニア歴代3位の13分38秒08を出し、6月には1万mで28分30秒52をマーク。7月末の世界ジュニア1万mにも出場して積極的なレースで7位入賞と、準エースとして成長を遂げている。

「今の駅伝は往路で勝たないと総合優勝はきついですね。復路はどの大学もそれなりに揃えてきているので、昔のように大逆転というのはあまりない」と、大八木監督は語る。

 復路候補には、前回10区区間2位で、今年は5000m、1万mともに自己ベストを更新している其田健也(3年)や、前回8区で区間6位だったが、今年は11月の上尾シティーハーフで1時間02分32秒を出して7位になった大塚祥平(2年)という箱根経験者がいる。さらに、昨年の全日本で7区区間2位になりながら箱根は走れなかった黒川翔矢(4年)が、今年は春から安定感を増し、11月の全日本では7区で区間賞を獲得。また期待の1年生、工藤有生も上尾シティーハーフではジュニア歴代3位となる1時間02分18秒を出し、早稲田大学の高田康暉(3年)、大東文化大学の市田孝(4年)というエース級の選手に次ぐ3位になっている。

 さらに上尾では、猪浦舜(4年)が1時間02分32秒で6位に。大谷卓哉(4年)も今年は5000m13分台、1万m28分台の自己ベストを出している。これらの選手で復路を固められるとなると、注目はエース級を投入する往路の区間配置だ。

「往路で早稲田や青学、東洋がどうなるかですね。早稲田は5区に山本修平(4年)がいて6区には前回58分51秒で走った三浦雅裕(3年)がいる。青学は粒揃いで安定しているから復路も怖い。それに東洋もなんやかんや言って5区は作ってくるだろうから......」

 早大の6区・三浦の走りを考えれば、「できれば往路で1分半は差をつけておきたい」と、大八木監督は言う。

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