【陸上】17歳・土井杏南「陸上を第一に考えた生活をしている」 (4ページ目)
国体では五輪出場選手として注目され、周囲の期待も大きかった。今後は、そうしたプレッシャーとの戦いも強いられるが、土井は「そういう選手であることはうれしいことなので、それを力に変えられるような選手になりたいです」と前向きにとらえた。
そして、来季に向けての抱負をこう語った。
「来年は世界選手権(2013年8月/モスクワ)があるので、もちろんそれを視野に入れていますけど、最近は自分らしく走れていないので、まずは“自分らしく”走りたい。気持ちよく走りたいです」
現在、土井の100mベスト記録は、11秒43。ここまではとんとん拍子に記録を伸ばして、近年の大会参加標準記録(A標準=11秒29、B標準=11秒38)まであとわずかのところまで来ている。記録の更新はここからが難しくなるが、そのために土井は、さらに筋力をつけて、速く走るための努力を惜しまないという。
友だちと他愛のないお喋りをする時間が好きで、お洒落にも興味がある17歳の女子高生ながら、「いつも陸上を第一に考えた生活をしている」ときっぱりと言い切る彼女なら、標準記録という“壁”もあっさりと超えてしまうかもしれない。
土井杏南(どい・あんな)
1995年8月24日生まれ。埼玉県出身。埼玉栄高校2年。2012年、陸上女子100mで高校記録を連発して、日本女子4×100mリレー代表メンバー入り。8月には戦後最年少記録でロンドン五輪出場を果たす。将来を嘱望される、日本女子短距離界のホープ。100m自己ベスト11秒43(日本記録11秒21=福島千里)。血液型O
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