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車いすバスケU23世界選手権で金メダルを狙う日本。ディフェンスの要、赤石竜我「今回のU23は強いですよ」 (3ページ目)

  • 市川光治(光スタジオ)●取材・文
  • photo by X-1

 赤石とともにU23の核になる鳥海もリベンジに燃えている。先日行なわれた東京パラリンピック1周年記念イベントではエキシビションマッチが実施され、ますます存在感のあるプレーを披露し、5000人の観客を魅了した。久しぶりの有観客でのプレーに鳥海も満足そうに頷いていた。

「東京パラリンピックで叶わなかった、スタッフ、運営、ファンの方を含めて会場全体でこの試合を作り上げるということが今日できたのがうれしかった。U23の本戦もすぐに迫っています。調整して、タイ・プーケットでしっかりメダルを獲るべく頑張りたいです」

 コロナの感染者を多数出してA代表は世界選手権予選を棄権し、本大会出場を逃してしまった。京谷HCはU23世界選手権を直前に控え、忙しい合宿の最中、心境を語ってくれた。

「今年の5月にタイ・プーケットで開催されたA代表の世界選手権予選は我々にとって地獄でした。結局、選手とスタッフからコロナ陽性者が多く出てしまい、最後、村上直広が感染した時点で『無理です』と自分から連盟に言って棄権という選択をしました。選手たちには『もう東京パラリンピック銀メダルの貯金はないよ。むしろマイナスだよ』と伝えました。なので、U23世界選手権では是が非でも勝ちたいと思います。

 棄権したA代表の世界選手権予選と同じ会場ですし、リベンジのつもりで乗り込みます。前回の反省も踏まえてコンディションのいい選手を連れて行こうと思っています。今は限られた時間の中での合宿だけど、日数を重ねるごとによくなっています。藤本怜央をはじめとしたA代表の選手が手伝ってくれているから充実した練習ができています。やるからにはもちろん、メダルを目指して頑張ってきます。まあ、やることをしっかりやればメダルも見えてくるし、獲って無事に(苦笑)、日本に帰って来たいと思います」

「Another REAL 車いすバスケ日本代表はいかにして強くなったのか!?」
世界で勝てない“善戦チーム”だった日本代表が東京パラリンピックで史上初の銀メダルを獲得。彼らはいかにして強くなったのか!?
そんな銀メダルまでの軌跡を追い続けてきたのは週刊ヤングジャンプ『リアル』(井上雄彦)の担当編集者を中心とした取材チームだ。2000年シドニーパラリンピックから20年以上に亘る膨大な取材データから迫る、車いすバスケ男子日本代表のサクセスストーリー。写真家・細野晋司による秘蔵カットと合わせ、チームリアルにしか描けない
、車いすバスケの「リアル」がここに!

【発売日】2022年8月25日
【ページ数】248ページ
【定価】1980円(税込)
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