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井上雄彦×香西宏昭
車いすバスケ16年の闘いと2020年を語る (5ページ目)

  • 名古桂士(X-1)●取材・文細野晋司●写真市川光治(光スタジオ)●構成

井上 もがき苦しんで、自分の現在地っていうものをちゃんと分かって、そこでまた次の時間があるっていうのが、めぐりあわせっていうか、ヒロが持ってる運っていうか、何かを感じるよね。ああ、こんなことが足りなかったって感じても、もう次の舞台がないっていう人はたくさんいると思うから。

香西 そうですね、東京では結果を出さないと。晋平さんと一緒に勝ちたいというのには、もうひとつ理由があって、晋平さんと僕は世界最高のコーチ、マイク・フログリーのバスケに触れて、学んでここまできたんです。でもマイクがイリノイ大学から離れて、カナダ代表からも離れてしまって、世界のバスケが荒っぽい方向に変わってきているように思うんです。

井上 確かにフィジカルだけでゴリゴリ押してくるチームが多い。オーストラリアとかね(笑)。マイクは、京谷和幸HC(シンペーJAPANのアシスタントコーチ)が率いたU23日本代表の世界選手権でのプレーも評価してくれたらしいね。

香西 今、マイクのバスケを継承しようとしているのは日本だけかもしれません。U23も同じ方向で強化をしているから、自分のDNAみたいなものを感じてくれたんでしょうね。

井上 継承者として、東京ではそれを見せたい。

香西 晋平さんと一緒に勝って結果を出して、世界に見せつけたいです。

井上 to be continued......。すべては2020年東京へ、だね。

【プロフィール】
香西宏昭(こうざい ひろあき)
1988年7月14日。千葉県出身。
全米大学MVPを獲得し、プロ契約でドイツ・ブンデスリーガに挑戦中。今シーズンから欧州トップチームのひとつRSVランディルへ移籍。シンペーJAPANのエースのひとりでもある。世界のヒロへ突き進め!

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