2020東京パラにつなぐ。50年前に日本人が受けた衝撃

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • 竹藤光市●写真 photo by Takefuji Koichi

盛りあげよう!東京パラリンピック2020(19)

大分中村病院理事長・中村太郎インタビューVol.4

 大分中村病院で理事長を勤める一方、別府市にある『太陽の家』の理事長も勤めている中村太郎氏。太陽の家では、障がいのある人も働き、暮らし、一住民として生活ができるよう支援を行なっている。そうした活動を含め、2020年の東京パラリンピックや、それ以降を見据えた場合、今から取り組むべきことは何か。現在、中村氏が取り組んでいる活動についてうかがった。
(インタビューVol.1 Vol.2 Vol.3はこちら)

現在取り組んでいる活動について語った中村太郎氏現在取り組んでいる活動について語った中村太郎氏伊藤数子(以下、伊藤)2020年に向けて何か起こそうと思っていることはありますか?

中村太郎(以下、中村) 東京パラもそうですが、今「太陽の家」の関係で、10年ぐらい前からラオスでスポーツ振興とかをやっています。なぜラオスかと言うと、ベトナム戦争の爆弾で、脊椎損傷や切断になった方がすごく多い国なんですよね。

伊藤 具体的にはどんな活動をされているんですか?

中村 いきなりスポーツをやりましょうと言っても、車椅子が行きわたっていないので、まずはそこからでした。太陽の家には、車いすを作っている企業があるので、その人たちの協力を得て、ラオスの国立リハビリセンター内に車椅子工場を作ったんです。それで製造技術を指導して、結果、安く車椅子が作れるようになりました。

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