【ミラノ五輪】カーリング女子日本代表が築いた揺るぎない自信「勝つイメージも、金メダルを獲るイメージもできている」 (2ページ目)
基本的な戦い方は、センターライン上にガードを置くセンター戦で展開する。しかし今季開幕後、「プランどおりにいかなかった時、プラン変更の意思疎通を意識したい」と吉村。センターに石を積む過程で局面が難しくなれば、速いテイクを持つ小谷と小野寺でシンプルな形にしてリスクを回避してきた。今季は特に、そうした攻守の切り替えが巧みに実行できている印象だ。
逆に、スコアを動かしたい時はコーナーにガードを置く。実際、リードの近江谷は今季、アイスの情報が少ない試合序盤でもコーナーへのセットアップをことごとく成功させている。「コーナーに投げることへの怖さはありません」と、吉村は世界でも屈指のリードとなった近江谷に絶大な信頼を寄せつつ、コーナー戦を仕掛ける姿勢を崩さない。
どんなに強いチームでも、コーナーへのドローはセンターに比べてミスが出やすい。状況に応じて刃を使い分ける汎用性も、今のフォルティウスの大きな武器だ。後攻時にハウスを広く使って吉村のドローで仕留める――そんな勝ちパターンが確立されつつある。
そして何より、その吉村がプレッシャーのかかるラストロックにおいて、最近はプレッシャーどころか、楽しみにしているところがこのチームの強さであり、真骨頂となっている。
9月の日本代表決定戦(稚内)や12月の世界最終予選(カナダ・ケロウナ)に挑む前、彼女たちはある予行練習をしていた。
実際のアイス上において、吉村がラストロックのドローを投げる想定をし、スイープをつけて狙ったところに決める。相手チームと握手をかわし、コーチボックスから飛び出してくるリザーブの小林未奈を待って、5人で肩を組んで輪になって喜んだのち、セレブレーションを行う。そんなルーティーンだ。
きっと今回も、そうしたルーティーンは練習済みだろう。
「勝つイメージも、金メダルを獲るイメージもできています」
本番を前にして、吉村は力強く語った。現地時間2月22日の決勝後、吉村のウイニングドローとその後のセレブレーションが披露されることを心から願う。
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