ヒロド歩美の原点はヨット部時代にあり? 「泣きながらおにぎりを食べた」過酷な日々が「今の私をつくってくれた」 (3ページ目)
【個人競技で培った「強さ」と「覚悟」】
ーー過酷なヨット経験が、今のお仕事に生きていると感じることはありますか?
高校球児もプロの方々も、想像を絶する努力やプレッシャーのなかで戦っているので、私の経験を重ねて「気持ちがわかる」なんてことは一生ないですし、言えないです。
ただ、精神的にすごくタフになったのは間違いありません。ジュニアのヨットレースは男女の区別がなかったので、常に男子とも競い合っていたんです。もともと負けず嫌いな性格でしたけど、ヨットを経験してさらに気の強さに磨きがかかったかもしれません(笑)。
自分のなかではビクビクしていても、周りの方から「肝が据わっているね」と言われることがあるんですが、それもヨットのおかげかなと。一歩間違えば命に関わるスポーツでしたから。
ーー今まさに高校野球の取材で全国を飛び回り、猛暑のなかでの取材など、体力的なタフさもその頃に培われたのでしょうか。
たしかに屋外での取材は全然苦にならないです。むしろひなたにいたがるくらいで(笑)。ヨットをやっていた当時はまったく日焼け対策をしていなくて、腕時計の跡がくっきりついてすごかったですね。
当時から、唐津(佐賀)や浜名湖(静岡)、琵琶湖(滋賀)など全国を遠征して回っていたので、フットワークの軽さもその頃から培われたものなのかもしれません。
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