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【カーリング】日本代表の吉村紗也香が語る世界選手権への決意「オリンピックに出たい、という気持ちは強い」 (3ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・文 text by Takeda Soichiro

――その後、札幌国際大学時代を経て、北海道銀行フォルティウス時代には2021年の北京五輪代表決定戦でロコ・ソラーレと対戦。2戦先勝しながら3連敗を喫して惜しくも五輪を逃しています。

吉村 悔しかったです。でも、終わって少し時間が経ってから「まだ成長過程にいるのかな」と実感できた部分もあって。

――そのシーズン後、トップスポンサーであった北海道銀行との契約が終了。フォルティウスはクラブチームとして、新たな、そして険しい道を進むことになります。

吉村 チームの体制が変わってしまうのは、正直大変な部分もありましたが、それ以上に勝てない時期がしばらく続いてから、やっと戦えるチームになったので、チームメイトもみんな「まだ成長できる」という手応えを得ているタイミングでした。「ここでまだあきらめたくないな」っていうのが本音で、メンバーとみんなのやる気だけはあったから「なんとかなるだろう」という、どこか楽観的な気持ちもありました。

――あれからまた4年が経過して、今度は日本代表としてオリンピックポイントを獲得する立場にいます。

吉村 結果が求められることは理解していますが、日本選手権の時と考え方は一緒かなと思っていて。とにかく目の前のできることに集中していけば、自ずと結果がついてくると信じています。

(おわり)

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吉村紗也香(よしむら・さやか)
1992年1月30日、北海道北見市常呂町出身。小学4年生からカーリングを始め、常呂高校時代から日本選手権の表彰台に上がる。札幌国際大学卒業後、2014年に北海道銀行フォルティウスに加入。2018-2019シーズンからスキップを務め、2021年日本選手権で優勝。同年12月、北海道銀行との契約終了によって、以降はフォルティウスのメンバーとして活動。2023-2024シーズンに産休後、2025年日本選手権を制覇。2026年のミラノ・コルティナ五輪出場、金メダル獲得を目指す。好きな食べ物は「芋。芋ならなんでも好きです」。趣味は1歳になった息子の観察。

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