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「減量で生理が止まった」中村美里 「体重が激減した」伊藤華英 ふたりが悩んだ高校時代の体調不良を明かす (3ページ目)

  • text by Sportiva

伊藤 当時はどのくらい生理が止まっていたんですか。

中村 高校2年生のときに止まってから1年7カ月止まっていたんですが、知識もなかったので、当時は「ラッキー!」くらいにしか思っていませんでした。体脂肪も10%を切っているから生理が止まっているんだなと。自分なりに理由がわかっていたので、まあいいかと思って過ごしていましたね。

 症状としてあったのが、原因のはっきりしない急な腹痛です。それを顧問の先生が心配して、「もう階級を上げてもいいんじゃないか」と言ってくれました。

伊藤 先生に相談できる関係性だったのはよかったですね。中村さんのように、生理痛がある場合、部活の顧問の先生に言いづらければ、養護教諭に相談したり、担任の先生が女性であれば、その先生に相談したり、親御さんに相談したりしてみてほしいですね。

「1252プロジェクト」のリーダーとして「スポーツと生理」にまつわる課題について情報発信する伊藤さん photo by Noto Sunao(a presto)「1252プロジェクト」のリーダーとして「スポーツと生理」にまつわる課題について情報発信する伊藤さん photo by Noto Sunao(a presto)この記事に関連する写真を見る――先ほど指導者の方が階級を上げることを提案してくれたとおっしゃいましたが、ご自分ではそれは考えていなかったんですか。

中村 高校1年生のときにシニアの大会で優勝したり、結果も出ていましたので、減量してでもその階級でいこうと思っていました。階級に関しては、どのタイミングで上げるかは難しい判断になります。階級を上げるイコール、次のオリンピックはほぼあきらめる形になってしまうのでどうしようと。高校の先生はずっと「上げてもいいよ」と言ってくれていました。ただ、自分としては48kg級で負けた相手もいたので、負けたまま階級を上げるのは嫌だなと。勝ってから上げたいなという思いもありました。

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