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「減量で生理が止まった」中村美里 「体重が激減した」伊藤華英 ふたりが悩んだ高校時代の体調不良を明かす (2ページ目)

  • text by Sportiva

【減量がきつくて生理に影響】

――講演のなかでは自身の経験を語っていらっしゃると思いますが、現役時代にコンディション面で抱えていた課題があれば教えてください。

中村 減量がきっかけで生理が止まったことです。そもそも生理がきたのが、周りよりも遅くて中学3年生のときだったんですが、自分としては心配事ではありました。自分だけ病気なのかなと思っていて、誰にも言えないという状況でした。

伊藤 それは言いづらいですよね。

中村 そうですね。その頃は減量もなかったので、生理が遅かったのは減量とは関係ありません。もともと体重が軽かったので、今思えばエネルギーが足りていなかったのかなと思います。生理がきてよかったなと思いました。

――それ以降に生理で悩み始めたのですか。

中村 中学3年生から48kg級で戦っていましたが、高校1年生になって少しずつ減量が始まりました。最初はきつかったわけではなく、計量の前日に食べる量を少し減らすくらいでした。減量というより、体重調整という感じ。ところが、高校2年生の頃から減量がきつくなり始めて、生理が止まりました。シニアの人は減量するのが当たり前だと思っていましたし、高校生でも減量をしている人がいたので、減量に関しては、体重を落とすというくらいしかわかっておらず、何を食べるかとか、どういうスケジュールで落とすかとかの知識はなく、自己流でやっていました。

伊藤 常に体重を気にしている状態だったのでしょうか。

中村 高校2年生になってからは、試合日から逆算して、この日くらいから減量しないとうまく体重を落とせないという状態でした。親がカロリーが少なめな料理を考えて作ってくれていたんですが、私はそれをちょっとずつ食べるという感じでした。試合が終わったら、またすごく食べていたので、すぐに体重が戻ってしまって、また試合が来たら減量を始めていました。

伊藤 それはきついですね。軽量級の人の減量は結構つらいと聞きますよね。

中村 そうですね。一気に食べて体重が増えてしまうときついなと思ったので、ある程度体重をキープしておこうと思って、普段からすごく少ない量を食べて、ずっと体重を3キロオーバー以内に維持していました。体は成長している最中だったにもかかわらず、日常から本当に少ない量しか食べていなくて、減量の時期になったら、さらに少なくするという感じでした。

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