石井寛子が昨年経験した補欠として行って帰ったガールズグランプリ 酸いも甘いも知った今、新境地で頂上決戦に挑む (2ページ目)
――そこも冷静に切り替えられたのですね。そして1月からまたガールズグランプリのために、新たなスタートを切りました。今年はGI開催の4月の「オールガールズクラシック」、6月の「パールカップ」でともに決勝入りを逃しました。結果を残せなかったことに関して、どう感じていましたか。
夏場にかけて思ったようなレースができていなくて、グランプリ出場権外にいました。その頃に感じたのは、GⅠの決勝に行かないと話にならないなということでした。だから今年はもう賞金ランキングを気にするのはやめようと決めました。ただその気持ちはあったとしても、練習量はいつもどおり減らすこともなく、むしろ新しいことはないかと探したりしていました。
練習の積み重ねが好結果を生みだした要因のひとつ photo by Takahashi Manabuこの記事に関連する写真を見る――そして真夏のオールスター競輪を過ぎたあたりから復調しました。9月から11月上旬にかけては1着以外のほうが珍しいぐらいの好調ぶりでした。どのような変化があったのでしょうか。
成績が好転した要因の20%くらいは賞金ランキングを意識しないと決めた気持ちの変化で、50%くらいは暑さが和らいだことです。実は夏の暑さが苦手なんですよね。全然走れなくて......。9月になって涼しくなってきたことが大きかったです。あとの30%くらいは粛々と練習を積み重ねていたことが身になったということです。
【走れることに感謝】
――そして今年最後のGⅠ開催、競輪祭女子王座戦では、昨年同様、賞金ランク5位で迎えました。今回はどんな気持ちで臨みましたか。
そこまでに中3日の開催が続いていて、追い込んだり、調整したりの練習が完璧にはできていませんでした。ただ体の調子はそんなに悪くないと感じていたので、決勝に行くのを目標に走れるんじゃないかという期待がありました。
2 / 4