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カーリング女子日本代表・上野美優が振り返る「楽しかった」日本選手権と「つらかった」世界選手権 (3ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・構成 text by Takeda Soichiro

――チームメイトして、妹の結生選手のプレーはどのように映っていますか。

「世界選手権でも大会序盤から一番崩れなかったのが結生でした。チームが(ショットで)苦戦しているなかで、最も安定感がありましたし、セカンドに入った試合でも安定したまま乗りきっていました」

――彼女のその強さをどう分析していますか。

「私の予想でしかないんですけど、世界ジュニアで3度もファイナリストになっている経験が生かされているのかもしれません。(チームとして)初の世界選手権でしたが、緊張もしていなさそうでしたし、頼もしかったです」

――姉の目から見て、結生選手のよさはどんなところでしょうか。ご自身にない部分みたいなものもありましたら、教えてください。

「とにかく元気で負けず嫌いですね。自分のことでも、チームのことでも、気になったら絶対にそのままにはしない人です。考えていないように見える時もあるのですが、そういう時でも自分の意見がしっかりあって、(自分より)結生のほうがふたつくらい先のことを考えているな、と思う時もあります」

――ご両親が会場で応援していらっしゃる姿もよく拝見します。仲のいいご家族で、日本選手権優勝の際にはご家族でお祝いなどしたのでしょうか。

「ミックスダブルス選手権のあとに、両親がケーキを用意してくれていたんですが、結生は、その日は両親とは別で動いていたようで、結生もケーキを買ってきてくれて。たくさんのケーキでお祝いしてくれました。両親が家のなかに『優勝おめでとう』とささやかな貼り紙も飾ってくれました」

(つづく)◆上野美優が語るオリンピックへの想い>>

photo by Fujimaki Gohphoto by Fujimaki Gohこの記事に関連する写真を見る上野美優(うえの・みゆ)
2001年3月12日生まれ。長野県軽井沢町出身。SC軽井沢クラブ所属。9歳でカーリングを始め、日本女子大在学時の2022年に出場した世界ジュニア選手権で、日本カーリング界初となる金メダルを獲得。次世代のエースとして注目を集める。2024年には日本選手権、ミックスダブルス選手権を制覇。女子選手としては初めて同一シーズンでの二冠を達成した。シチズン時計マニュファクチャリング株式会社勤務。趣味はカメラ。

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