ガールズケイリン當銘直美が学んだプロの自覚と覚醒の理由 規則違反での停学&復学も涙ながらに語った (6ページ目)

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 今年から頭角を表したとは言え、まだビッグレースでのタイトルはない。7月のガールズケイリンフェスティバル2024決勝でも最後のところで抜ききれずに3着に。「すぐ前にいた尾方真生ちゃん(福岡・118期)がタイトルを獲ったのが、すごく悔しかった。タイトルがすぐそこにあったのに」と唇をかんだ。

 未熟さ故に一度は諦めかけたプロへの夢を何とか掴みとり、周りのサポートと恵まれた環境、そして地道な鍛錬により、ようやく覚醒した當銘。悲願のタイトル奪取まであと少しのところまで来た。それを果たした瞬間、彼女はどんな表情をし、どれだけの人が歓喜するのだろうか。期待しながら、その瞬間を待ちたい。

【Profile】
當銘直美(とめ・なおみ)
1996年6月19日生まれ、静岡県出身。中学まで卓球に励み、高校から自転車競技を始める。高校卒業後、T-GUP(豊橋競輪ガールズケイリン育成プロジェクト)で練習を行ない、競輪学校へ入学。114期生として卒業し、2018年にプロデビューを果たす。同年9月に初勝利を飾り、2024年7月に通算100勝を挙げた。同年6月のGⅠ開催「パールカップ」で西の女王に輝き、初めて決勝を走った。

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