柳原真緒がパールカップで頂点を目指す 前GⅠ開催でメンタルに異変も「仕掛けられない」自分を打破する決意 (3ページ目)

  • text by Sportiva

【絶対に決勝は乗りたい】

――(5月30日)現在、賞金ランキングは10位です。年明けから5カ月間の結果をどう捉えていますか。

 調子の浮き沈みがちょっと激しいのかなと思います。コンディションはだんだんよくなってきていますけど、この前のオールガールズクラシックがあの状態だったので、迷走しているかなと。自分にとってはメンタルがすごく重要ですね。

――パールカップに向けては、どのようなコンディション調整を考えていますか。

 岸和田競輪場でのレースを想定して、自分がどこで、どう仕掛けるかをしっかりイメージして練習したいと思っています。先ほども言いましたけど、昨年のパールカップは何もできず、その反省という意味では収穫はありましたが、やはり動いてレースをしたほうが収穫は大きいので、今年は動きたいという思いはありますね。

――パールカップは東西対抗という形式で、出場選手は東日本エリア、西日本エリアからそれぞれ14名が選抜。初日・2日目に行なわれる東西別の予選・準決勝を勝ち上がった選手だけが決勝へと駒を進められます。柳原選手は西日本エリアで優勝候補のひとりとなりますが、東西対抗は意識していますか。

 西のほうが動く選手が多いので、そうすると自分から動きにくくなる部分がありますが、勝ち上がり方式は変わりませんので、昨年みたいに自在に動いて、いい位置を取っていきたいです。

 そのなかでも初日のレースは重要で、初日のレースを見れば、それぞれの選手の次の日の動きがわかったりします。だから自分も見られていると思うので、自分のやりたいレースを初日からできれば、決勝で心理的にも大きく差がついてくるのかなと思いますね。

――パールカップについての期する思いはありますか。

 やっぱり地元の近畿地区の開催なので、絶対に決勝は乗りたいという思いはあります。そして優勝したいですね。

【Profile】
柳原真緒(やなぎはら・まお)
1997年5月18日生まれ、福井県出身。身長164cm、体重68kg。中学・高校と陸上競技の投てきに励み、高2で日本ユース陸上競技選手権大会JOCカップ砲丸投げ5位、高3で国民体育大会やり投げ4位と好成績を残した。ケガの影響もあって自転車競技に転向して実績を積み、日本競輪学校(現日本競輪選手養成所)に入学。2018年、21歳の時にデビューし、翌年からガールズケイリン特別レースに出走。2022年にガールズケイリンコレクションいわき平ステージで優勝すると、その年末のガールズグランプリ2022で初出場・初優勝の快挙を成し遂げる。

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