ガールズケイリン若手期待の松井優佳が苦しんだ「卒記クイーン」のプレッシャー「3着以内に入って当たり前の感じが大変でした」 (4ページ目)

  • 加藤康博●文 text by Kato Yasuhiro

 ガールズケイリン1年目は『卒記クイーン』()の肩書に重みを感じたまま過ごした。「緊張しやすいタイプでメンタルは強くない」と認める松井は、周囲の注目に負けないため、なるべく感情に波を作らず"無"の意識になることを心がける。
※卒業記念レースの女子優勝者の俗称

「自分はチャレンジする立場。あまり考えすぎず、強い選手を相手にしても自分の力をすべて発揮して全力で挑むことを考えて走るだけです。とにかく頑張るしかないですね」

 頑張るしかない――。覚悟を決めた松井の2年目の戦いぶりに注目だ。

【Profile】
松井優佳(まつい・ゆうか)
1999年4月27日生まれ、大阪府出身。中学から自転車競技を始め、高校は名門の鹿児島県立南大隅高校に進学。将来を有望視され、1年時から数々の国際大会に出場する。国内では3年時のインターハイで女子ポイントレース優勝を果たす。進学した同志社大学では2022インカレスプリント500mTTで1位を獲得するなど好成績を残す。日本競輪選手養成所での在所成績は2位で、卒業記念レースでは史上7人目の完全優勝を飾った。2023年4月にガールズケイリンデビューを果たす。2024年4月ガールズフレッシュクイーン(高知)に選抜され出走予定。

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