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「こいつ、やばい」ビーチでポテチ、朝までクラブで飲酒...ぽっちゃり留学生だったダンシーあずさはなぜトレーニングに目覚めたのか (4ページ目)

  • 武松佑季●取材・文 text by Takematsu Yuki
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

【ボリュームのあるお尻が強み】

ーーそのなかでご自身の強みは?

 ポージングはずっと力を入れていたので、2022年のIFBB世界フィットネス選手権でベストポーズ賞をとったのはすごくうれしかったです。ちょっとした視線の送り方、所作を意識し、ステージのどの位置に移動しても体をマッスルコントロールして正しいポーズをしっかりシンメトリーで見せていく。何にも考えなくても、そういう部分が表現できるように毎日反復練習していました。

ーー自信のある部位はありますか?

 日本人選手のなかならお尻はすごくボリュームがあるタイプなんで、そこは強み。あとは背中ですね。

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ーー"美腹筋"も特徴かと思います。

 ビキニ競技は肩やお尻の広さとウエストの細さというメリハリが大事。でもじつは私、肋骨の幅があってウエストはもともと細くないんです。なので、究極のアウトラインにするために、横隔膜を使って肋骨と肋骨を閉じる「ドローイン」という呼吸による体幹トレーニングは欠かせないんです。

ーーところでネット上では、筋肉を鍛えている女性への「アンチコメント」も見られます。どう考えていますか?

 男性、女性かかわらず、鍛える時代だと思います。多くの人が自分の体形にどこか満足しておらず、心のどこかで「変わりたい」「理想の体で生きたい」という願望はあると思うんです。それは、アンチコメントをする人も一緒のはず。筋トレをすれば、「理想の自分」に近づけるんですから、他人の文句を言う方もぜひ一歩踏み出してみたらいいのではないでしょうか。

ーー後編ではビキニフィットネスの絶対女王、安井友梨についてお聞きします。

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後編<ダンシーあずさ、離婚→心身の不調→4年連続2位で涙「ステージ上の自分が楽しそうじゃなかった」>を読む

前編<ダンシーあずさ「キレ食い」時期も乗り越えビキニ階級で5連覇 「過酷なことはしてません」週5時間のみのトレーニングの秘密>を読む

【プロフィール】
ダンシーあずさ 
1990年、東京都生まれ。大学卒業後、社会人生活を経て25歳のスペイン留学中にホストマザーの影響でトレーニングを始める。「オールジャパン フィットネス チャンピオンシップス」(JBBF主催)・ビキニフィットネス163センチ以下級で5年連続優勝、階級無差別の「JBBFフィットネス・グランド・チャンピオンシップス」(同)のビキニフィットネスでは4年連続2位。2022年のIFBB世界フィットネス選手権のビキニフィットネス160センチ以下級では3位に入った。

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